つの

ツノを買った。

本日デザフェスとかいう至高のイベントに行ったのだが、これがもうべらぼうに素晴らしかった。まず、会場が国際展示場だったのだが、国際展示場駅に着くと皆んなが思い思いに好きな服を着ていた。国際展示場駅に向かう途中の電車でも蝶々みたいなイヤーカフをつけた方を見かけて嬉しくなった。チケットを購入し、待機列に並ぶともう既にお姫様みたいなロリータ服に身を包んだ人や、マッドハッターみたいな不思議な帽子を被った人、和服姿の人を見かけた。


もうこの時点で友人とテンションはぶち上がっていたのだが(ちなみに友人は普段通りの私服だったが相変わらず飛脚みたいでサイコ〜だった)、会場内に入るともっとすごかった。


ツノをつけた人、巫女さん、狐のお面を被った人、異形頭…イベント参加者は勿論、出店者もそれぞれがいちばん素敵だと思う格好をしていた。自分が好きなものを売り、自分が欲しいものを買い、みんなが幸せそうだった。ここには、ひとの好きという気持ちを馬鹿にしたり、無下に扱うひとが居ないのだと思うとそれだけで泣きそうになった。


まぁ大量に欲しいものを買い込んだわけだが、後悔なんて微塵も無く、ずっと満たされた気持ちだ。参加者は皆、「散財しちゃったね〜笑」と言っていたが、とても嬉しそうだった。お金も、いちばん幸せな使われ方をしたと思う。わたしは、‘好き’という気持ちだけで動いているあの会場がとても心地よかった。今はデザフェスで買ったツノを着けている。鏡で自分の頭を見るたびに、ツノが生えているものだから笑顔になってしまう。

あの素敵な空間にはまた行ってみたい。